ぷろみすさんち

いろいろやったことを備忘録的に書いていく

WR250X ラジアルマスター&ステンメッシュホース化

ちょっと前にWRのマスターをFrando(フランドー)でラジアル化したのでメモ代わりにいろいろ書いていきます。
ラジアル化と同時にメッシュホース化してます。

注意事項

お約束ですが、整備に関しては完全自己責任でお願いします。
ブレーキ周りの整備は少しでも不安がある場合は知識のある人やバイク屋などプロにお願いしてください。
整備をミスって運転者が死ぬだけなら勝手ですが、それによって他人を殺すことも十分あり得るということは頭に入れておいてください。

用意したもの

Frando 7NB ラジアルマスターシリンダー 15φ(5/8)
[asin:B01IRB639K:detail]
Frando 7NB CNCフォールディングレバー
SWAGE-LINE ブレーキホースキット スモーク ステンレス 50mmロング(S23-STFB331)


SWAGE-LINE クラッシュワッシャー(ESP302)

アクティブ(ACTIVE) バイク用 ブレーキフルード BF4(DOT4) ブルー

WAKO'S スーパーシリコングリース V251

住友電装 防水コネクタ(カプラ&ターミナル)2極セット (FRS2P-SET)

マスターとマスター径の選定

NISSINだったりBERINGER、Brembo等々ありますが今回はコスパ重視でFrandoにしました。
キャリパーは純正なので適合するマスター径は14φと15φ辺りになりますが15φを選択しました。
乗ってみた感想ですがストローク自体は純正のしっかりエア抜きした状態とあまり変わらない印象
もうちょっとコントロール性を上げたいなら14φでもよかったかも。
14φでもうちょっとガッツリ効くパッドとかにしたら街乗りからサーキットまでいい感じになりそう、14φつけてる人いたら握らしてください。
なおレバーは転倒時を考えて可倒式を購入しましたが標準のレバーは角ばっていて握りづらいのでお金に余裕があるなら変えておいたほうがいいです。

ホースは上向きに取り付け

ブレーキスイッチの対応

スイッチはフランドーマスターに付属している油圧式のものを利用しています。
油圧だとタッチが変わって嫌だという人もいますがサーキットでタイム狙うようなレベルの走りをするわけではないので
コーケンのブレンボ用のスイッチを流用すれば取り付けはできるので機械式がいい人はそちらを使うといいです。

純正ハーネス側を加工してるひとも多いですが、後々の車両売却時やハーネスに手を入れることによる電装回りのトラブル回避のため
ハーネス側には手を入れず、ハーネス側を純正と同じ住友電装の防水カプラーを使って、油圧スイッチ側は汎用品なので配線を加工して対応しました。
なお防水カプラーがラジエターと車体の間にあり、ラジエターの固定ボルトを外す必要があるのでレンチが必要になります。
(クリアランスが無いのでメガネだと作業がきついかもしれない)

ハンドガードへの干渉

モタードのカスタムとしてハンドガードを付けるのが定番ですが、取り付けをどんなにしっかりしても転倒時にハンドガードはハンドルバーを軸に回転します。
その際にマスターのバンジョー部分がハンドガードのステーの回転に巻き込まれて緩む、もしくは破断することがあります。
なのでロングタイプのホースを使いバンジョーの取り出し角度を上側に向けるなど考慮が必要です。

私の場合はハンドガードはOUTEXのレバーガードを装着しているためその辺は問題ありませんでした。
ZETAなどのオフロード用のガードを利用している場合はロングタイプのクランプに変更するなど対応が必要です。
ACERBISのスーパーモトハンドガードなんかはラジアルマスター対応なのでおすすめ(高いけど)

その他

ブレーキホースはフィッティングにアルミではなくあえてステンレスを選んでいます。
理由としてアルミだと日光などによるアルマイトの退色があるのと電食による劣化、またアルミそのものの強度が信用できないからです。

過去に指定トルクで締め付けていたアルミ製のバンジョーボルトが取り外してみると破断寸前だった経験があります。
またドレンボルトをアルミにして、ねじ切ってしまったなんて話もよく聞きますしね。
そういう理由からねじ切ったりしたら大変な箇所には強度を第一にスチールやステンレスを使用するようにしています。
もちろん素材によって使うべきガスケットの素材も変わるので気を付けてくださいね

あとはシリコングリスについてですがこれはブリーダースクリューに利用します。
ブリーダースクリューのねじ山部分にシリコングリスを塗ってキャリパーやマスターに取り付けるとねじ山部分が密着して余計なエアが発生しなくなります。

エア抜きは洗浄瓶を利用して負圧で吸い出す

今回はホースを交換したのでついでにブレーキキャリパーのフルオーバーホールを行いその際にキャリパーのピストンとシールの個所にも使用しました。
(WRってキャリパーのシールセットのみと、ピストンセット(シールセット込み)の差額が1000円程度でピストンセットが3500円くらいなのでシール交換するときは毎回合わせてピストンも交換しちゃってもいいかもしれません。)

ピストンに腐食が目立ちます

ある程度メンテナンスしてるならこれで十分
(STRAIGHT/ストレート) ブレーキピストンプライヤー 19-9889

固着してそうならこっちがおすすめ
(ブレーキピストンロッキングプライヤー 19-9870

簡単に書いてきましたが、取り付け手順等は一般的なものと差異はほぼないので割愛します。

もしなにか聞きたいことなどあればコメントいただければ返信します。